EU統合の流れの中で東欧はどう変わったか 政治と経済のミクロ分析
- 髙橋 和/秋葉 まり子 著
- A5判・192頁・並製
- 定価 2,310円(本体価格2,100円+税)
- ISBN 978-4-902774-65-8
- 発行 2010年12月20日
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内容紹介
本書の目的は、1989年の体制転換以降東欧諸国が、自らの歴史的過去を背負いながら急速に進むEU統合の流れの中で、その政治的、経済的システムをどのように形成、変化させてきたのか、それはそれぞれの国の社会や仕組みに適合的なものとなり得ているかどうかを捉えようとするものである。これを、第1部「ユーロリージョンの拡大と制度化の陥穽」と第2部「ポーランドの金融部門のシステム分析」に分けて、政治と経済、それぞれミクロの視点で明らかにしようとした。今日の急速なグローバル化やヨーロッパにおける地域統合の流れは、それに巻き込まれようとしている国々に、立ち止まってその是非を問う余裕すら与えない。こうした状況は多かれ少なかれ世界の各地で見られる現象であるが、そこで私たちはどのようにして自国に独自のシステムやアイデンティティを保っていけるのか、東欧の事例を通して考えていただきたいと思っている。
・関連書
『弘大ブックレットNo.4 いまベトナムは―経済の移行と発展への道のり―』
『グローバライゼーションの中のアジア―新しい分析課題の提示―』
『ベトナム農村の組織と経済』
目次
第1部 ユーロリージョンの拡大と制度化の陥穽
(髙橋 和)
第1章 東欧における下位地域協力の展開
第2章 ユーロリージョン・セイナ:チェコ―
ポーランド―ドイツ国境地域の越境地
域協力
第3章 南東欧安定条約と下位地域協力
第4章 越境地域協力の制度化と変容
第5章 越境地域協力の変容とEUの近隣諸国
政策:東欧の視角
第1部のおわりに
参考文献一覧
第2部 ポーランド金融部門のシステム分析
(秋葉まり子)
第6章 第2部の目的と分析視角
第7章 金融システムの転換プロセス
第8章 ポーランドと外国直接投資
第9章 上場企業の資金調達と金融システム
第10章 銀行の与信行動中小企業の受信行動
第2部のおわりに
参考文献