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弘大ブックレットNo.4  いまベトナムは -経済の移行と発展への道のり-

  • 秋葉 まり子 編
  • A5判・57頁・並製
  • 定価 550円(本体価格500円+税)
  • ISBN 978-4-902774-33-7
  • 発行 2008年3月31日

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内容紹介

 国家が誕生して以来、ベトナムの歴史は独立を目指した過酷な戦いの連続であり、戦いに勝利した後も社会主義国家としての統一という険しい道のりを辿らなければならなかった。この重い過去を背負いながらも、近年新しい国作りに並々ならぬ努力が払われてきたことは、世界で、少なくとも日本では、フォーや菅笠、アオザイ程は知られていない。
 本書は、このベトナムの国作りにおいて、1986年以降のドイモイ(刷新)の下でどのように持続的な経済成長につなげようとしてきたか、また新たな経済システムへの移行を模索してきたのかを、わかりやすく紹介すると共に、その成果や課題を考えてみようとするものである。
・関連書
EU統合の流れの中で東欧はどう変わったか―政治と経済のミクロ分析―
グローバライゼーションの中のアジア―新しい分析課題の提示―
ベトナム農村の組織と経済

目次

はじめに
序 「移行経済」とは何か
Ⅰ ドイモイ(刷新)と経済成長
 1. ドイモイとは
 2. ドイモイ以降の経済成長
Ⅱ ベトナムの金融システム
 1. 金融システムの原型と改革
 2. 不十分な市場と政府、伝統的手段による補完
 3. 今後の課題
Ⅲ 農村開発-バッチャン村の事例から
 1. 農業政策の変遷と生産性の変化
 2. バッチャン村の農村工業化
 小括
Ⅳ むすびにかえて-未来の摸索
あとがき
参考文献