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日本語と英語で読む津軽学入門

  • ハンナ・ジョイ・サワダ/北原 かな子 編訳
  • B5変形判・239頁・並製
  • 定価 1,210円(本体価格1,100円+税)
  • ISBN 978-4-902774-30-6
  • 発行 2008年2月29日

第2回弘前大学出版会賞(2011年)

日英両語による津軽紹介

【品切れ・重版未定】

内容紹介

 津軽地方は豊かな自然と文化の歴史に恵まれた魅力的な地域である。しかし、海外で津軽関連の情報を入手するのはむつかしく、当然のことながら弘前大学で学ぶ留学生たちは、津軽に関する情報を持たないまま来日する。本書は、こうした留学生に津軽の歴史文化を伝えるため、弘前大学国際交流センターでの日英 両語によるこれまでの講義内容をもとに編集された津軽文化への入門書である。

 本書は、

1.歴史(亀ヶ岡文化、弘前藩と城下町、アイヌ、西洋文化の受容、近代化)

2.文化(津軽弁、文学、津軽三味線、津軽塗、こぎんざし、藍染)

3.民俗と自然(イタコやオシラサマ、ねぷた、白神山地)

の三部から構成されている。各項目をそれぞれの専門家がわかりやすい日本語で解説し、それに平易な英文の翻訳がつけられている。

 地方色豊かな内容と日英対訳形式であることから、留学生に留まらず、津軽文化に関心を持つ外国からの訪問客や、身近な内容で英語が学べる教材として日本人学生にもぜひ手に取っていただきたい書物である。
・関連書
津軽はおもしろいシリーズ(1)あっぱれ! 津軽の漆塗り
日英対訳 津軽の藍 Tsugaru Indigo

目次

第一部 歴史
1.亀ヶ岡文化……藤沼 邦彦
2.弘前藩と弘前城・弘前城下町……長谷川 成一
3.本州アイヌとその暮らし……関根 達人
4.津軽のウエスタン・インパクト……北原 かな子
5.津軽地域の近代化……杉山 祐子
第二部 文化-言葉、文学、音楽、工芸
6.津軽弁の音韻の特長ー別れ際の津軽弁「そへば」などを通して……小笠原 功
7.津軽の作家たち……ハンナ・ジョイ・サワダ
8.津軽三味線……北原 かな子
9.津軽塗……佐藤 武司
10.津軽の藍染と藍の化学……北原 晴男
11.こぎんざし……関根 達人
第三部 民俗と自然
12.津軽のイタコ……北原 かな子
13.津軽におけるオシラサマ信仰の展開……山田 厳子
14.ねぷたとねぶた……須藤 弘敏
15.白神山地……牧田 肇