ようこそ、フランス料理の街へ。
- 丸谷 馨 著
- 四六判・256頁・並製
- 定価 1,540円(本体価格1,400円+税)
- ISBN 4-902774-05-4
- 発行 初版第1刷 2005年7月15日
第2刷 2007年3月26日
ブックインとっとり第19回地方出版文化功労賞受賞(2006年)
第1回弘前大学出版会賞(2010年)
【品切れ・重版未定】
内容紹介
洋館とフランス料理の街ひろさき──。通年観光をアピールし、ハードとソフトを見事にコラボレートしたユニークなキャンペーンを展開する青森県弘前市。「日本一の桜」で有名な城下町のたたずまいを残しながらも、明治以降に建てられた洋館が点在し、まるで港町のようなハイカラな雰囲気が漂う。戦前は仙台に次ぐ東北の要衝、軍都として栄え、戦後は弘前大学を中心とした学都を標榜。弘前は、つねに外からやって来た人々と文化を積極的に取り入れることにより、みずみずしい精神文化を育んできた。その一端として、人口比の割に多い洋食、洋菓子店に着目。外食産業という身近な庶民史を描き、『東奥日報』連載時から大きな反響を呼んだ。単行本化に際しては全篇を再編集し、日本有数のワイン醸造所の記録などを加筆。「軍都」から「学都」へ、そして新たなる「観都」をめざす現代の人々の動きを織り交ぜて、特異な歴史風土の源泉をたどったノンフィクションである。
目次
第一章 洋館とフランス料理の街
第二章 青森県の料理人史
第三章 新しき人々