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弘大ブックレット No.14 人、人と育つ 弘前大学 教育学部特別活動授業録

  • 弘前大学教育学部 編
  • A5判・65頁・並製
  • 定価 550円(本体価格500円+税)
  • ISBN 978-4-907192-94-5
  • 発行 2021年3月22日

"「トッカツ」を通して教育を考える"
<編集者イチオシ!>

 学校教育を通じて,誰もが経験したことのある「特別活動」略して「トッカツ」。でもその時間にどんなことを学んだかをはっきりと覚えている人は少ないのではないでしょうか。そもそもなぜ「トッカツ」が必要なのでしょうか。本書では,その答えを「人と人との出会い」に求めています。ここには,豊富な教育経験を持つ授業者の数々の「出会い」と,その意味が綴られています。様々なエピソードを通じて,今学校にいる人はもちろんのこと,かつて学校に通っていた人も,自身の経験がよみがえってくることでしょう。
 そして本書を最後まで読み通すと,皆さんの「トッカツ」に対する見方も大きく変わるかもしれません。決して「特別」なものではない「トッカツ」の意味や,教師の役割といったものが,これまでとは違った形で見えてきます。単に「トッカツ」にとどまららず,広く教育全般を考えるうえでの有用な視点が本書にはあります。
 弘前大学教育学部の多くの卒業生が「思い出に残る授業」として挙げた伝説の授業を紙上にて再現しました。授業者の,本からあふれんばかりの情熱に満ちた語り口や,教室の熱気をぜひ感じてください。

(担当編集員:髙瀬 雅弘)

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内容紹介

本書は、人が集団で生きる意味、集団が育つエッセンスになるポイント、生き方と毎日の関わりについて、具体例を示しながら、実際の弘前大学教育学部「特別活動」での授業の記録に即して分かりやすく伝えるものである。
「特別活動」が集団の本質に関わること、大切なことなのに大切にされていないこと、「特別」ではないからこそ「特別活動」と呼ばれていることを論じるとともに、痛烈な失敗例なども交えながら、「生きる」ことに深く触れるユニークな視点と、考えの掘り進め方をまっすぐに示す。
教員を目指す学生はもとより、全ての大学生、また現職の教員や管理職、企業の人材育成に関わる人、そして人間の生き方、関わりに興味のある人全てにとって、自分を見つめる大きな手助けにもなる書である。なぜなら、人は集団の中で人と関わっていく存在だからである。

目次

刊行によせて
はじめに
1.「群れる」と「集う」
2.特別活動を支える柱
3.「個」と「集団」の同時育成
4.目標を「使い切る」ということ
5.毎日の「短さ」の大切さ
6.行事は「創り出す」もの
7.進路とは「自分と向き合う」こと
8.「特別」な活動などない理由
9.実践例のひとつとして
補足的に「弘前教育」のこと
終わりに

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