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政治をいかに教えるか ―知識と行動をつなぐ主権者教育―

  • 蒔田 純 著
  • A5判・184頁・並製
  • 定価 1,760円(本体価格1,600円+税)
  • ISBN 978-4-907192-76-1
  • 発行 2019年6月28日

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内容紹介

 「18歳以上」への選挙権年齢の引き下げを受け、子ども・若者に政治との関わり方を教える「主権者教育」が盛り上がりを見せています。
 本書では、「学校で教えられる主権者教育」を中心に置きつつ、「公民教育」や「シティズンシップ教育」、「学校以外で教えられる主権者教育」等、周辺諸要素の関係性を整理し、そこから、主権者教育をより効果的に行うためのヒントを探ります。
 これまでにはない本書の特色は、中学・高校で実際に使われている教科書の内容や国内外の自治体で行われている具体的事例など、「現場のリアルな教育」に注目し、知識と行動をつなぐ観点から、子ども・若者に対して「政治をいかに教えるか」を実践的に考えることにあります。
 現役教員、教員を目指す学生をはじめ、政治と教育に関わるすべての方に読んでいただきたい一冊です。

目次

はじめに
序章:主権者教育の役割と課題
 第一節 主任者教育とは
 第二節 三つの問題意識と主権者教育の環境
     づくり
 第三節 若者の投票率と主権者教育の必要性
 第四節 政治と教育の関係性をめぐる歴史的経緯
 第五節 歴史を踏まえた主権者教育
第一章:主権者教育と民主主義
 第一節 主権者教育の視点から見た既存の
     公民教育
 第二節 中学校社会科公民的分野の教科書
     における「民主主義」
 第三節 高校社会科「政治・経済」の教科書
     における「民主主義」
 第四節 小括
第二章:主権者教育と議院内閣制・権力分立
 第一節 政治学の立場から見た教科書
 第二節 議院内閣制と権力分立:政治学と
     学校教科書の関係性
 第三節 乖離をもたらす要因
 第四節 政治学と憲法学
 第五節 小括
第三章:シティズンシップ教育と主権者教育
 第一節 シティズンシップ教育と主権者教育の
     関係性
 第二節 シティズンシップ教育の概念と動向
 第三節 自治体における実例
 第四節 シティズンシップ教育・主権者教育の
     効果
 第五節 小括
 【補遺】 主権者教育が選挙の投票率に及ぼす
      影響
第四章:学校外における主権者教育
 第一節 学校外における主権者教育の役割
 第二節 「若者首長」制度
 第三節 「若者への予算決定権付与」制度
 第四節 小括
第五章:遊佐町「少年町長・少年議会」に関する
    当事者インタビュー
 第一節 「少年町長・少年議会」の当事者の声
 第二節 町長・教育長インタビュー
 第三節 元少年議員インタビュー
 第四節 役場担当者インタビュー
 第五節 小括
終章:政治をいかに教えるか
 第一節 これまでのまとめ
 第二節 これまでの議論から得られる含意と
     全体における各要素の位置づけ
 第三節 若者の政治的関心と主権者教育の必要性
引用文献/索引

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