書籍案内

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メディア・リテラシー教育と出会う 小学生がデジタルメディアとポップカルチャーに向き合うために

  • ルネ・H、デビッド・C・M/森本 洋介(監訳)上松恵理子・斎藤俊則・菅原真悟・中村純子・村上郷子・和田正人(訳)
  • B5判・222頁・並製
  • 定価 2,200円(本体価格2,000円+税)
  • ISBN 978-4-907192-38-9
  • 発行 2016年3月30日

    【絶版】

”メディア・リテラシーを通して大人と子どもの相互理解を深める本”

<編集者イチオシ!>
デジタルメディアとテクノロジーの発達は、それまでの大人と子どもの関係を変えました。従来子どもたちに対して知識の量で圧倒していた教師や周囲の大人たちにとって、デジタル時代の到来はむしろ大人が子どもの知識を追いかけなければならないような社会を生み出しました。本書は、こうした状況に当惑する教師たちに、メディア・リテラシー教育への導きを与えてくれます。豊富な実践例は、現職の教員や教師を目指す学生たちにとって、具体的に「使える」アイディアを提供してくれるでしょう。メディア・リテラシー教育に携わっている・これから携わろうとする人々が、その基本的な理解から実践までを幅広く俯瞰できる、必携の一冊だといえます。
(担当編集員:髙瀬雅弘)

内容紹介

”小学生向けメディア・リテラシー教育に必要な体系的な知識と授業案、そしてアメリカの教育現場のリアルな声がこの一冊に!”
 本書は、アメリカ合衆国の小学校における教育の現場で発見された多様な課題と問題点を体系化し、子供たちのためのデジタル・メディア・リテラシー教育を実践するための方法を提案する。
 本質的なメディア・リテラシー教育に必要なのは、先進技術を授業に持ち込むことではなく、子どもたちを取り巻くメディア環境、子どもたちが日々接しているメディア作品(マンガやアニメ、映画、ネットサイトやゲーム、ニュースなど)を多角的・分析的に捉える力と態度を育むことである。
 本書で提案される魅力的な「授業案」は、小学校の教育現場におけるフィールドワークを通じて発見された効果的な方法、子供たちの反応とフィードバック、教師たちの思考や苦悩に基づいて創造されたものである。本書のこうした独自性は、とかく実践から離れた理論に、あるいは逆に単なるマニュアルに傾きがちな我が国でのリテラシー教育の取り組みにとって、きわめて有益かつ新しい道標となるだろう。
 メディアについて子どもに考えさせたいが方法に戸惑っている教師、そして教師を目指す大学生にとっては必携の書である。

目次

Part Ⅰ 
なぜデジタル時代のメディア・リテラシーが重要なのでしょうか?
 1.デジタル時代のメディア・リテラシー
 2.デジタル時代のメディア・リテラシーを教える
  動機
Part Ⅱ 小学校中学年の児童と一緒に活動する
 3.学校外の文化と授業をつなげる
 4.メディアとポップカルチャーについて問いを
  投げかける
 5.メディアをつくる
 6.すべては社会とつながっている
Part Ⅲ 
幼稚園から小学校低学年までの児童と一緒に活動
する
 7.幼い学習者のためのメディア・リテラシー
 8.作家とオーディエンス
Part Ⅳ 教師教育に取り組む
 9.実践を変える
巻末資料 / コラム

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