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弘大ブックレット No.12 山田野 ―陸軍演習場・演習廠舎と跡地の100年―

  • 髙瀬雅弘 編
  • A5判・128頁・並製
  • 定価 990円(本体価格900円+税)
  • ISBN 978-4-907192-23-5
  • 発行 初版第1刷 2014年10月14日
         第2刷 2015年2月26日

    【品切れ・重版未定】

第6回弘前大学出版会賞受賞図書

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内容紹介

 岩木山のふもと、青森県鰺ヶ沢町山田野。毎年春には一面菜の花のじゅうたんで黄色く染め抜かれる大地は、かつては数多くの兵士たちが駆け回り、ときには著名な人物が訪れ、その後は開拓者たちが開墾に励んだ場所であった。この地に思いを寄せる4人の著者は、歴史学・考古学・社会学の視点から、歩いて・見て・触れて・聴いて、フィールドワークを行った。本書は、陸軍山田野演習場と演習廠舎のあらまし、現地に残る遺構や遺物から探る軍隊生活の様子、戦後間もない時期に開拓農民として入植した人々の労苦、今もなお建ち続けるかつての兵舎の変遷と人々の思い、をまとめた4つの章から構成されている。「モノ」と「人」を通して、約1世紀にわたる、地域に刻まれた人々の記憶を集め、「記録保存」に取り組んでいる。ともすれば埋もれ、忘れ去られてしまいそうな、地上にある近代の遺跡。本書は、この場所が宿している数々の生の軌跡に関心をもつ人々への「いざない」である。

目次

はじめに
第1章 山田野陸軍演習場と演習廠舎(中田書矢)
 1 山田野へのいざない
 2 山田野演習場と廠舎の沿革
 3 兵舎を訪れた人々・回想 
 4 山田野という場が語るもの                 
第2章 遺構・遺物からみた軍隊生活(稲垣森太)                 
 1 戦跡考古学の視点から
 2 演習廠舎跡
 3 遺物
 4 今後の調査研究に向けて
第3章 戦後開拓の時代     (髙瀬雅弘) 
 1 「戦後開拓」というはじまり
 2 終戦直後の開拓政策
 3 山田野演習場跡地への入植計画
 4 開拓初期のころ
 5 乳と蜜の流れる大地を夢見て
第4章 人々とともに生きて―移り変わる記憶―
                (村上亜弥)
 1 第九号兵舎をめぐる四つの時代
 2 住居時代―開拓の拠点としての兵舎―
 3 学校時代―思い出の学び舎として―
 4 豚舎時代―畜産の模索―
 5 農機具置き場として利用される兵舎
 6 地域の記憶の象徴としての兵舎   
附 章 山田野演習場の歴史を歩く (中田書矢)    
陸軍山田野演習場関連略年表                            
引用・参考文献一覧
                                
おわりに (髙瀬雅弘)