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白神山地の土壌入門

  • 弘前大学白神自然環境研究所 編
  • A4判・61頁・並製
  • 定価 非売品
  • ISBN 978-4-907192-12-9
  • 発行 2014年3月13日

内容紹介

 白神山地が1993年に世界自然遺産に登録されて20年が経過した。白神山地の広大なブナ林は、ブナ生態系における土壌の生成にも大きく影響を及ぼしており、土壌が鉛直方向にどのような特性をもつのか興味深いところである。本書では、白神山地に主として分布する褐色森林土、ポドゾル土についてまとめるとともに、白神山地の土壌生成に影響を及ぼしている長白山(中国)の火山灰土についても記載した。また白神山地の皮膚とも言える土壌は、水資源や河川の水質にも大きく影響を及ぼしていることから、土壌水、降雨、降雪の水質についてデータをまとめた。地球温暖化等による生態系の変化が進むことが予想される中、現在のデータを詳細に記録することは、将来の研究の一助になると考えられる。土壌を専門に学ぶ学生の基礎知識として活用できるように編集されているのが特徴である。

目次

1 はじめに
2 褐色森林土
(1)ミニ白神土壌
  1)土壌断面
  2)物理性
  3)化学性
  4)微生物
(2)白神自然観察園土壌
  1)土壌断面
  2)物理性
  3)化学性
  4)微生物
(3)植物珪酸体記録から見たミニ白神土壌と
   観察園土壌の特徴と相違
  1)ミニ白神
  2)白神自然観察園
(4)土壌水及び降雨の水質と降雨特性
  1)2007年の結果
  2)2008年の結果
  3)2009年の結果
  4)2010年の結果
  5)降雪の値
3 ポドゾル土
  1)生成環境
  2)ポドゾル化の機構
  3)日本におけるポドゾルの生成
  4)白神山地におけるポドゾル性土壌の分布
4 白頭山(長白山)北東麓の火山灰土
  1)日本海を渡ってきた火山灰
  2)白頭山10世紀噴火
  3)白頭山周辺に分布する火山灰土
  4)白頭山北東麓の火山灰土の母材系列
  5)母材系列4地点の土壌分類
  6)白頭山北東麓の火山灰土の土壌生成

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