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環境・地域・エネルギーと原子力開発 ~青森県の未来を考える~

  • 大坪正一・宮永崇史 編著
  • A5判・167頁・並製
  • 定価 1,540円(本体価格1,400円+税)
  • ISBN 978-4-907192-06-8
  • 発行 2013年10月1日

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内容紹介

  本書は、弘前大学21世紀教育(教養教育)で開設された「環境との共生(D)」の講義を基礎に、学生および市民の学習用テキストとして編集したものである。この講義は、東日本大震災直前の2010年後期から始まったが、青森県の経済、歴史、地域社会などを学び、原子力開発や自然エネルギー開発を取り上げ、青森県の未来を考えるというものである。福島原発事故以降は、日本の原子力政策と地域との関わりが鋭く問われているので、青森県に限らず同様の問題を抱える地域でも、環境、地域、エネルギー、原子力開発をトータルにとらえていくことは、重要な課題となっているといえる。本書は、自然科学、社会科学を問わず幅広い研究領域の執筆者によって構成されており、環境との共生という視点から、原子力開発問題を学際的に学べる内容となっているのが特徴である。

目次

まえがき
第1章 青森県・下北半島「原子力半島」化の歴史と
    現状(安藤 房治)
 はじめに
 1 青森県・下北半島「原子力半島」化の現状
 2 核燃サイクル施設・原発立地の歴史
 3 福島第一原発事故以降の青森県の原子力施設
   をめぐる動向
 おわりに 
第2章 放射能、原発、事故、再処理(鈴木 裕史)
 はじめに
 1 放射能
 2 原子力発電,再処理  
 3 福島第一原発事故を経て,未来を考える
第3章 内部被曝について~放射線科学の歴史から
    紐解く~(遠藤 順子)
 はじめに
 1 福島原発事故について
 2 放射線科学の歴史
 3 内部被曝について
 おわりに
第4章 下北半島の地質環境(根本 直樹)
 はじめに
 1 地震はどのようにして起こるのか?
 2 下北半島の地形と活断層―何が問題なのか?
 3 猿ヶ森埋没林の成因―巨大津波は来襲した
   のか?
 おわりに 
第5章 青森県の経済と核燃マネー(福田 進治)
 はじめに
 1 青森県の経済と財政
 2 弘前市と六ヶ所村の比較検討
 3 青森県と核燃マネー  
 4 核燃マネーの功罪
 おわりに
第6章 核燃反対運動と青森県の地域づくり
                (大坪 正一)
 はじめに 
 1 福島第一原発事故後の動向 
 2 青森県地域団体代表者アンケート調査の結果
   より
 3 何を問題にすべきか―「今後は慎重に原発を
   推進してほしい」に関して
 おわりに
第7章 原子力神話から自然エネルギーの未来へ
                (宮永 崇史)
 はじめに 
 1 原子力の本質
 2 再処理過程のつまずき
 3 自然エネルギーの未来へ
 おわりに 
あとがき 
執筆者紹介

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