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白神学入門

  • 弘前大学白神自然環境研究所編
  • A4判・81頁・並製
  • 定価 1,100円(本体価格1,000円+税)
  • ISBN 978-4-902774-87-0
  • 発行 2012年4月13日
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内容紹介

 白神山地には手つかずに近い広大なブナの林が広がっている。ここは本州の日本海側に特有な多雪地域であり、複雑な地形の上に多種多様な動植物が生息している。また、薪炭材の産地や鉱山、“マタギ”と呼ばれる人々による狩猟の地として、古くから人の手が加わってきた地域でもある。白神山地の中心に位置する16,971haの世界遺産地域は、現在、手厚い保護の対象となっているが、地球温暖化や酸性雨、外来種、人と自然の関わり方など、これを取り巻く環境は常に変化している。白神山地の過去と現在を知ることは、今後の変化に備えるために重要であるばかりか、人と自然の共生の道を探る手がかりとなるはずである。本書は弘前大学で開講されている授業「白神学入門」の教科書として制作され、白神山地をテーマとした研究をおこなう15名の教員や専門家がそれぞれの分野について最近の研究成果をまじえながら、白神山地のあれこれを多角的に紹介している。
・シリーズ
白神学入門〈改訂版〉
白神学入門〈2017〉
白神学入門〈2021〉

目次

世界自然遺産としての白神生態系と植物群落
                (石川 幸男)
衛星から見た白神山地      (飯倉 善和)
白神山地の大地の生立ち     (根本 直樹)
江戸時代の白神山地      (長谷川 成一)
森に支えられる河川生態系    (大高 明史)
なぜ、白神山地から
 サルたちは里におりてきたのか?(城田 安幸)
白神山地の淡水棲プラナリア   (石田 幸子)
土地と森林の結びつきを見る
   ―白神山地の地すべり―  (檜垣 大助)
白神山地の土壌  (佐々木 長市・松山 信彦)
白神山地のけものたち ―小型哺乳類を中心に―
                (小原 良孝)
白神山地の植物 ―シラネアオイの生活史特性―
                (本多 和茂)
白神山地は「緑のダム」になり得るか
  ―白神山地が下流河川環境に及ぼす影響―
                 (工藤 明)
白神山地におけるブナ林の遺伝子多様性について
                (赤田 辰治)
白神山地にくらす昆虫たち    (中村 剛之)

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