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地域振興と整備新幹線 -「はやて」の軌跡と課題-

  • 櫛引 素夫 著
  • B5判・136頁・並製
  • 定価 1,100円(本体価格1,000円+税)
  • ISBN 978-4-902774-24-5
  • 発行 2007年5月30日
【品切れ・重版未定】

内容紹介

 構想誕生から30年余、「整備新幹線」は東北や北海道、北陸、九州で「地域振興の切り札」として期待を集めてきた。長い停滞を挟みながらも、1997年に長野市、2002年に青森県八戸市、2004年に鹿児島市へ到達し、今も各地で建設が進んでいる。2010年度には東北新幹線が全線開通・新青森開業を迎える。開業に至った地域では、観光面などの効果が広がる一方で、建設費負担や並行する在来線のJRグループからの経営分離といった問題が顕在化している。国の財政が窮迫する中、「無駄な公共事業」という批判も根強い。整備新幹線構想の特徴と問題点は何か。開業は沿線にどんな影響をもたらしたか。また、建設の意義と活用法をどうとらえ直すべきか。東北新幹線・盛岡以北の建設過程と八戸開業後の変化を主な題材に、幅広い視点からアプローチを試みたのが本書である。

目次

第Ⅰ章 整備新幹線をめぐる視点
第Ⅱ章 整備新幹線構想の概要
第Ⅲ章 整備新幹線構想にかかわる組織・集団と関係性
第Ⅳ章 整備新幹線地域の開業準備と問題点
第Ⅴ章 東北新幹線八戸開業が地域にもたらした変化
第Ⅵ章 整備新幹線の構造的な特徴と問題点
第Ⅶ章 おわりに-結論と提言-

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