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チーム・オール弘前の一年 ―岩手県野田村の復興支援・交流活動の記録―

  • 弘前大学人文学部ボランティアセンター編
  • 四六判・340頁・並製
  • 定価 2,200円(本体価格2,000円+税)
  • ISBN 978-4-902774-84-9
  • 発行 2012年2月29日

    【 品切れ・重版未定】

第4回弘前大学出版会賞(2013年)

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内容紹介

 2011年3月11日の東日本大震災は、各地に甚大な被害を及ぼした。それを受け、弘前市では、弘前市民・弘前市・弘前大学が連携した「チーム・オール弘前」を結成し、岩手県九戸郡野田村を中心に、支援・交流活動を開始した。本書は、走りながら考え、泣き笑い、活動してきた1年間がぎゅっと詰まった記録である。第一部は、バスで片道3時間半、弘前から野田村まで通い続けた約33回にわたる活動を、詳細に記している。刻々と状況が変化し、村も活動も人との関わり方も、どんどんうつり変わっていく。第二部は「みんなの声」として、弘前市民のみなさんや学生たちの経験や思いが、彩り豊かに記されている。第三部は、支援・交流活動のこれまでと今後のあり方についての座談会を収録した。ある学生は、この活動を通して「自然の力を乗り越えていく人の力」「年齢性別職業が違っても、一つのことに共同で取り組んでいける人のひたむきさ」を目の当たりにしたという。私たちの生の記録が、今後の被災地支援、ボランティア活動、さまざまな主体の協働のあり方、そして人と人が出会うことの尊さを考える一助になれば幸いである。

目次

ごあいさつ
 「協働」―それぞれの力をひとつにして―
        ………………弘前市長 葛西憲之
 「チーム・オール弘前の一年」刊行に際して
         ……弘前大学前学長 遠藤正彦
はじめに……李永俊
〈第1部〉支援・交流活動の記録
第1章 野田村支援・交流活動の始まり
・野田村支援・交流活動(2011年4月12日/
 4月18日/4月25日)

第2章 チーム・オール弘前始動!
・野田村支援・交流活動(2011年5月6日/5月11日/
 5月14日/5月18日/5月25日/6月4日/6月8日)

・第1回野田村復興支援・交流活動 活動報告会
 「などわど チーム・オール弘前」(6月10日)
第3章 活動は広がってゆく
・野田村支援・交流活動(2011年6月18日/
 6月22日/6月30日/7月2日/7月6日/7月16日/
 7月20日)

・第1回「チーム・オール弘前」ワークショップ
 (7月28日)
・野田村支援・交流活動(7月30日)
・ねぷたまつり活動報告(7月8日~8月5日)
・野田村支援・交流活動(8月10日/8月17日/
 8月24日/8月27日/8月31日)

第4章 災害支援から交流へ
・野田村支援・交流活動(2011年9月17日/
 9月25日/10月15日/10月29日/11月5日/
 11月20日/12月3日)

〈第2部〉みんなの声
第5章 弘前市民のみなさんの声
・弘前市ボランティア支援センターと
  チーム・オール弘前……………………北岡聖子
・サンガイ・ジュネ・コラギ
  ―みんなで生きるために―………………土岐司
・弘前・野田から、東京・福島へ…………山下祐介
・私とチーム・オール弘前…………………阿保道子
・人間関係の絆…………………………………神照文
・隣人の災害…………………………………清藤洪三
・これがボランティアだ!…………………高橋康男
第6章 学生たちの声
・自分にできること…………………………齋藤伸夫
・誰かのために………………………………田上晃央
・私が野田村支援活動を行う理由…………南部真人
・東日本大震災で学んだ
    地域の絆の大切さ………………日野口早希
・野田村に恋をして。………………………福士新人
・いま私にできること………………………堀 菜摘
・チーム・オール弘前の活動に参加して
             …………………松山憂紀
・活動を通して感じたこと・思うこと
              ……………目黒杏奈
・みんなの声―自由記述より―…………日比野愛子
〈第3部〉チーム・オール弘前の
            これまでとこれから
座談会
「チーム・オール弘前のこれまでとこれから」
(渥美公秀・李永俊・飯考行・作道信介・
          成田春洋・日野口早希・山口恵子)

感謝のことば……弘前大学人文学部前学部長 
                   石堂哲也