青森に生きる子どもの困難とウェルビーイング 貧困・ヤングケアラーの実態と地域がつくる支援ネットワーク
- 吉田 美穂 編著 弘前大学「子どもの貧困」をめぐる協働プロジェクト 著
- A5判・250頁・並製
- 定価 1,980円(本体価格1,800円+税)
- ISBN 978-4-910425-23-8
- 発行 2026年4月13日
<編集者イチオシ!>
「貧困」や「ヤングケアラー」という言葉は、どこか遠い世界の話のように感じるかもしれません。けれど本書が描いているのは、青森という地域で、今この瞬間にも生きている子どもや若者たちの現実です。
本書は、弘前大学「子どもの貧困」をめぐる協働プロジェクトの活動をもとに、教育・福祉・医療・法律・行政など、さまざまな分野の大人たちが力を合わせてきた歩みをまとめたものです。コロナ禍の調査や若者へのインタビュー、高校生によるフードバンクの挑戦など、現場の声に根ざした事例が数多く紹介されています。
この一冊は、「自分の暮らす場所で何が起きているのか」「自分には何ができるのか」を考えるきっかけになるはずです。
青森に暮らす方はもちろん、全国で子ども支援に関わっている実践者や研究者、学生のみなさんにとっても、新たな視点や気づきをもたらしてくれる一冊です。
(担当編集員:佐藤光輝)
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内容紹介
子どもの貧困は、都会だけの問題でしょうか。決してそうではありません。地方においても、静かに、けれど確実に、地方ならではの構造と地域特有の事情を抱えて存在します。――本書は、弘前大学「子どもの貧困」をめぐる協働プロジェクトが、青森県に根ざして重ねた調査と実践をもとに、ひとり親家庭やヤングケアラー、虐待や孤立の現実を丁寧に伝えるとともに、多分野の専門家や市民を結ぶ支援ネットワークづくりの試みを紹介します。地方で深く、見えにくく進む困難に、私たちはどう向き合えるのか――。子どもの貧困やヤングケアラーに関心のあるすべての人に手に取ってほしい一冊です。
目次
第Ⅰ部 青森の子どもをめぐる困難の諸相
第1章 ひとり親家庭に見る子どもの貧困(吉田美穂)
第2章 ヤングケアラーの実態とその背後にあるもの(越村康英)
第Ⅱ部 困難を抱えた若者のインタビューから見えるもの
第3章 高校生ヤングケアラーの支援事例から見えること(最上和幸)
第4章 幼少期からの虐待、児童労働、自立への困難事例(松本恵美)
第5章 町村部に暮らす若い女性のキャリアと貧困に関わる事例(吉田美穂)
第Ⅲ部 地域で支える子どものウェルビーイング
第6章 教育と福祉の連携をつくる条件(松本大)
第7章 質的調査をもとに地域で向き合い、語り合う(松本恵美)
第8章 地域でさまざまな分野の専門家の連携をつくり出す(吉田美穂・新川広樹)
第9章 福祉との連携を経験した教育者の視点から(杉森晋/葛原秀人/小笠原朋子 聞き手:吉田美穂)
第10章 連携団体が見つめる地域の現実
1 ひとり親家庭とその支援(三浦伸子)
2 学校の視点から―コロナ下のひとり親家庭実態調査と校内研修の取り組み(工藤利彦)
3 青森県のスクールソーシャルワーカーの立場から(渡辺春華)
4 医療ソーシャルワーカーの目から見る子どもと家庭の困難(工藤聡子)
5 児童福祉の現場から見た実際と教訓(北畠龍)
6 法的観点から見る地域の子ども・若者の貧困と支援の課題(山口最史)
7 男女共同参画の視点から見るヤングケアラー(小山内世喜子)
8 社会福祉法人による社会貢献活動の現場から(葛西裕美)
9 新たな子ども支援の仕組みづくりに向けて(鹿内葵)






