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知の散歩シリーズ2 福島に学ぶ 放射線総合科学の展開を目指して

  • 嶋 昭紘 監修 柏倉幾郎 編著
  • A5判・170頁・並製
  • 定価 1,650円(本体価格1,500円+税)
  • ISBN 978-4-907192-85-3
  • 発行 2020年3月2日

第13回弘前大学出版会賞受賞図書

事故発生直後からの貴重な研究であるとともに、福島の自然、風土、人にあくまでも一人の人間として寄りそおうとしてきた記録でもあると感じられる1冊です。

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内容紹介

 弘前大学は、多くの原子力関連施設が立地する青森県の地域的な背景を踏まえ、 2008年から様々な被ばく医療に対応可能な体制整備や人材育成に取り組んできた。2010年には現在の「被ばく医療総合研究所」や「高度救命救急センター」を開設している。そうした活動に取り組む最中の2011年に東北地方太平洋沖地震に起因する東京電力福島第一原子力発電所事故が発生した。弘前大学は、事故直後から福島県内の避難所での支援活動に多くの教職員を派遣する一方、現地で多様な学術活動や情報発信に精力的に取り組んできた。
 本書は、そうした活動に関わってきた幅広い研究者の取り組みと現在までの活動の歩み、さらには弘前大学で放射線科学分野の国際拠点化が進んでいる現況を紹介している。 

目次

第一章 被ばくを調べるための放射線計測技術
            (細田正洋、床次眞司)
第二章 被ばく線量評価と野生動物における放射線
    生物影響研究       (三浦富智)
第三章 東京電力福島第一原子力発電所事故によっ
    て発生した汚染水及び海洋汚染の状況と難
    分析放射性核種ストロンチウム90の分析
    への取り組み       (田副博文)
第四章 放射線防護剤開発の歴史と役割
       (柏倉幾郎 、山口 平、辻口貴清)
第五章 弘前大学における被ばく医療人材育成
                 (中村敏也)
第六章 東京電力福島第一原子力発電所事故と弘前
    大学の対応  (木立るり子、細川洋一郎)