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弘大ブックレットNo.2  青森県のフィールドから -野外動物生態学への招待-

  • 佐原 雄二 編著
  • A5判・73頁・並製
  • 定価 550円(本体価格500円+税)
  • ISBN 978-4-902774-25-2
  • 発行 2007年9月14日

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内容紹介

 動物の本質は「食べる」ことである。本書では、食べることを中心に、動物の毎日の生活がどのように成り立っているのかを、青森県内にすむ様々な魚類や鳥類の生活を実際に研究した結果をもとに解き明かしていく。全部で8種の魚と2種の鳥とが登場するが、それら魚たちのすみ場は河川、溜池、水田・水路、河口、海岸と多様な場所にわたっている。昼と夜とでは異なった種類のエサを利用する魚の話や、エサの存在に応じて活動性リズムが形作られる魚の話、さらには潮汐のあるすみ場で潮汐に対応するリズムを持つ魚の話などから、魚の捕食者であるアオサギやゴイサギなどのサギ類に話題は移り、それら捕食者がどのようにエサ動物の活動周期を形作っているのか、あるいは逆にエサ動物の活動性によって捕食者の活動周期が影響されているのかに話は展開していく。私たちの身近にすむ動物たちを主人公に、その生活に隠れた秘密が解き明かされる。

目次

青森県のフィールドから 野外動物生態学への招待
Ⅰ 河川の魚を調べる
 中小河川の魚 シマヨシノボリ
 夜に活動する魚 シマウキゴリ
Ⅱ 溜池と水田・水路の魚を調べる
 溜池の魚 ジュズカケハゼ
 「水田の魚」 メダカとカダヤシ
Ⅲ 潮汐のある場所で
 河口の魚 ビリンゴ
 捕食者 ヌマチチブ
 日周期と潮汐周期 ドロメ
Ⅳ 魚の研究から鳥の研究へ
 魚食性の鳥 アオサギ
 ゴイサギの昼と夜(遠藤奈緒子)
おわりに
参考文献
 

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