書籍案内

ここから本文です

脳卒中を知る -「アタリ」を予防するために-

  • 若林 孝一・佐藤 敬 編著
  • A5判・107頁・並製
  • 定価 770円(本体価格700円+税)
  • ISBN 978-4-902774-69-6
  • 発行 2011年3月31日

一般の書店にてお求めいただけます。(各書店にご注文ください)

弘前大学生協インターネットショッピングにてお求めいただけます。

内容紹介

 本書は脳卒中に関するエッセンスをまとめた一般向けの書である。脳卒中は日本人の死因の第3位を占め、緊急性の高い病気であると同時に、寝たきりの最大の原因となっている。その理由としては、いったん壊れてしまった脳は手術によっても薬によっても元に戻すことが困難ということがある。本書の目的は、脳のしくみを正しく理解し、脳卒中を予防するためには何が必要かを知ってもらうことにある。「脳を知る」ことは「脳を守る」ことにつながる。

目次

はじめに………佐藤敬(弘前大学大学院医学研究科
        脳血管病態学講座・教授 弘前大学
        医学部長)

第1章 脳卒中とは
     ―血管が詰まる・破れる―
      …………………………………佐藤敬
第2章 脳卒中を理解するための基礎知識 ⑴
    :脳の構造―局在と左右差―
      …………………………………若林孝一
第3章 脳卒中を理解するための基礎知識 ⑵
    :脳の機能―感じる・動く・生命を維持
     する・考える―
      …………………………………上野伸哉
第4章 脳卒中を理解するための基礎知識 ⑶
    :神経伝達―脳内の情報伝達は電気信号
     と化学物質が行う―
      …………………………………上野伸哉
第5章 脳卒中を理解するための基礎知識 ⑷
    :心臓と血管―大量の血液を必要と
     する脳―
      ………………………………若林孝一
第6章 脳卒中を理解するための基礎知識 ⑸
    :血液―出血を止めるしくみ―
      …………………………………若林孝一
第7章 動脈硬化とは
     ―血管が硬く脆くなる―
      …………………………………若林孝一
第8章 血管が破れる病気 ⑴:くも膜下出血
     ―血管のこぶが破れる怖い病気―
      …………………………………若林孝一
第9章 血管が破れる病気 ⑵:脳内出血
     ―高血圧に要注意―
      …………………………………若林孝一
第10章 血管が詰まる病気:脳梗塞
     ―血管の詰まり方に2種類―
      …………………………………若林孝一
第11章 青森県に脳卒中が多い理由
     ―脳卒中の危険因子とは―
      ………………………………中路重之
第12章 食事と脳卒中
     ―塩分の過剰摂取と肥満の影響―
     ……………………………………中路重之
第13章 飲酒と脳卒中
     ―アルコール摂取はもろ刃の剣―
      …………………………………中路重之
第14章 喫煙と脳卒中―タバコは血管もむしばむ
     依存性ドラッグ―
      …………………………………吉田秀見
第15章 脳卒中を疑う症状
     ―突然起こる症状に注意―
      ………………若佐谷保仁・東海林幹生
第16章 脳卒中による認知症
     ―脳血管性認知症―
      ………………………………東海林幹生
第17章 脳卒中の内科的治療
     ―急性期治療と再発予防が重要―
      ………………………………東海林幹生
第18章 脳卒中の外科的治療
     ―血管内の手術が可能な時代に―
      …………………………………大熊洋揮
第19章 脳卒中のリハビリテーション
     ―後遺症からの回復のために―
      ……………………………………岩田学
第20章 脳卒中は遺伝するのか
     ―遺伝的要因の存在―
      ……………………………………佐藤敬
第21章 脳卒中研究の最前線 ⑴
     ―基礎医学の立場から―
      …………………………………今泉忠淳
第22章 脳卒中研究の最前線 ⑵
     ―臨床への応用―
      …………………………………大熊洋揮
第23章 脳卒中を予防するために
     ―健やかな高齢化社会の実現に向けて―
      ……………………………………佐藤敬
おわりに……若林孝一(弘前大学大学院医学研究科
       脳神経病理学講座・教授 脳神経血管病態
       研究施設長)

【カテゴリー】,