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グローバル下のリンゴ産業 ―世界と青森―

  • カーペンター・ビクター/黄 孝春/神田 健策 編著
  • A5判・290頁・並製
  • 定価 3,520円(本体価格3,200円+税)
  • ISBN 978-4-907192-48-8
  • 発行 2017年3月22日

    【品切れ・重版未定】

内容紹介

 今日、グローバル化の時代に突入するなかで、農産物も国内だけではなく、海外市場を視野に入れた栽培、販売、開発を強く意識せざるをえなくなった。特に、わが国の主要な果樹であるリンゴ産業の将来を考えるとき、ますます内外事情を熟知することが不可欠である。米国、中国、オセアニア、南米、ヨーロッパなど、リンゴは各国とも独自の輸出戦略品目として取り組まれている。
 本書は、わが国リンゴの主産地青森県、津軽に位置する弘前大学農学生命科学部に置かれた「りんご振興研究センター」が10年前から行ってきた研究会「りんごトーク」の成果である。母国のリンゴ産業に関心を持つ外国人教員、社会・人文科学分野と農学・園芸学分野の自然科学の研究者、リンゴ産業に携わる生産者・関連業者・行政関係者との14名の共同研究により、国内外の実態調査に努めてきた。「世界のリンゴ・青森のリンゴ」の現状と課題を知る上で待望の書である。
【カテゴリー】経済・経営、園芸・果樹

目次

序 章 グローバル下のリンゴ産業の課題
 (カーペンター・ビクター,神田 健策,大橋 治)
【第Ⅰ部グローバル下の世界のリンゴ産業】
第1章 アメリカにおけるリンゴ生産の歩みと現状
     (カーペンター・ビクター,神田 健策)
第2章 イタリア・南チロルにおけるリンゴの生産
    と販売 ─その強さの背景とイタリアから
    学ぶこと─ 
      (荒川 修,カーペンター・ビクター)
第3章 中国におけるリンゴの生産・消費の現段階
            (成田 拓未,石塚 哉史)
第4章 台湾のリンゴ市場における日本産の販路確
    保の展開と課題 ─青森県弘前市の事例を
    中心に─         (石塚 哉史)
第5章 チリにおけるリンゴ生産の歩みと現状
      (今 智之,カーペンター・ビクター)
第6章 ニュージーランドとオーストラリア 
    ─生産輸出型 VS 生産消費型─(黄 孝春)
第7章 農産物の知財マネジメントとリンゴ生産販
    売システムの新動向 ─ピンクレディーの
    事例を中心に─
 (神田 健策,黄 孝春,カーペンター・ビクター)
【第Ⅱ部グローバル下の青森のリンゴ産業】
第1章 戦後の青森リンゴ     (玉 真之介)
第2章 リンゴ農民の自治的展開 ─剪定技術継承
    の集団的展開と青森県りんご協会─
                (長谷川 啓哉)
第3章 国内リンゴ栽培品種の変遷と今後の課題
                  (今 智之)
第4章 リンゴの甘酸適和と消費者 ─新たな消費
    や需要の創出,拡大を目指して─
                 (四宮 俊之)
第5章 赤い果肉のリンゴ「紅の夢」 ─弘前大学
    藤崎農場の栽培・育種研究─(松本 和浩)
第6章 青森リンゴ生産,次の百年を目指して
                  (山野 豊)
第7章 リンゴ栽培の技術的課題  (田中 紀充)
第8章 東日本大震災・原発事故以降の青森県産リ
    ンゴ果汁における輸出マーケティングの展
    開と課題         (石塚 哉史)
終 章 リンゴ産業と地域経済の振興
 (カーペンター・ビクター,黄 孝春,神田 健策)

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