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未踏峰に挑む -弘前大学カラコルム遠征隊1984の記録-

  • 弘前大学医学部山岳部山の会カラコルム遠征1984実行委員会 編
  • A4変形判・87頁・並製
  • 定価 2,310円(本体価格2,100円+税)
  • ISBN 978-4-902774-26-9
  • 発行 2007年9月18日

内容紹介

 1984年、弘前大学医学部を卒業して間もない若手医師を中心としたカラコルム遠征隊が組織され、未踏峰リモⅠ峰を目指した。しかし あろうことか目指す山域で印パ紛争が勃発し、本隊出発直前に登山許可がキャンセルされた。 遠征隊は直ぐに同じく未踏峰であったユクシン・ガルダン・サール峰 (7,530m)に目標を変更し、登山活動を続行した。初登頂の栄は逃したものの、南西壁を初登攀し隊員5人の登頂を果たした。3年前、20年放置していた日記と写真を隊員が持ち寄り、A4・300ページを超える報告書(非売品)を今年7月に出版した。報告書は、ユクシンの遠征それ自体の「報告」と、遠征の準備に明け暮れた青春の弘前に始まる隊員の各々の20余年の歳月を振り返る「報告」とによって構成されている。本書は、その報告書を市販用に再編集したダイジェスト版である。本書グラビアで、この世で最も美しい高所氷河アッパーヤズギル氷河の雪原に聳えるユクシンを見つめていると、今でも隊員の胸の高鳴りはしばらく静まることがないという。

目次

巻頭グラビア
 安藤隊員登頂
 ユクシン・ガルダン・サールと
        ユトマール・サール
 アッパー・ヤズギル氷河俯瞰
 パキスタンの子ども達と街の風景
登山ルート
 ユクシン・ガルダン・サールHUKE84ルート図
 ヒスパー氷河ルート図
 登山ルート概念図
序文に寄せて
 弘前大学学長……遠藤正彦
弘前大学における海外登山活動の
         歴史と登山概要……浅田 護
第1章 発端と準備、そして転進
 第1節 リモⅠ峰遠征の準備
 第2節 先発隊
 第3節 転進
 第4節 隊員紹介
ベースキャンプ周辺の高山植物
第2章 現地での準備とキャラバン
 第1節 ラワルピンディでの準備
 第2節 カラコルム・ハイウェイ
 第3節 医療活動・ナガール
 第4節 キャラバン
 第5節 ベースキャンプ到着
第3章 天空の廻廊と遥かなる頂上
 第1節 ベースキャンプから
 第2節 天空の廻廊を行く
 第3節 頂に立つ
カラコルム遠征回想
 隊長……舘岡 博
 登攀隊長……黒滝淳二
あとがきにかえて  

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